最高の健康法

“瞑想”は人類が持ち得た最高の心身の健康法だと言われています。誰しもがしあわせを願い、健康で長生きすることを願っています。瞑想をすることは自分自身で自分の問題を解決し、自己治癒力を高め、人間関係を良くしていく確実な効果があります。古代の叡智が集約されている“瞑想”に、今再び世界中の注目が集まっています。

 

不老長寿の秘訣

“瞑想”は今や、科学の世界で真剣に研究されている分野となっています。健康寿命を延ばす最も確実な方法のひとつが“瞑想”である。という最新の研究成果も報告されています。カリフォルニア大学による実験では、瞑想によって生命の長さを決める「テロメア」の劣化を防ぎ、伸ばすことが出来ることが確かめられています。

証明された力

エリザベス・H・ブラックバーン博士

アメリカ、カリフォルニア州に存在する世界最先端の研究所「ソーク研究所」。

ここで研究を行っているブラックバーン教授は、生物の寿命をつかさどると言われる「テロメア」の研究で2009年にノーベル生理学・医学賞を受賞されました。

我々人間などの生物のDNAには、すべてこの「テロメア」が存在し、この「テロメア」の状態が細胞の活性を左右すると言うことがわかっています。

細胞が分裂する度に「テロメア」は短くなっていき、一定の域に達するとついには正常な働きが出来なくなってしまいます。これが細胞の「老化」と「死」という現象です。

これまで「テロメア」は細胞分裂の度に短くなる一方で、回復することはないと思われてきました。

ところがブラックバーン博士は、これを逆に伸ばすことが出来る酵素「テロメラーゼ」の存在を確認し、この研究によってノーベル賞が授与されました。そして今、この「テロメラーゼ」の働きに、瞑想が大きな意味を持つと言うことが注目されています。

実証された“瞑想”

ブラックバーン博士の率いるカリフォルニア大学の研究チームは、どうやったらテロメラーゼの働きを活性化し、テロメアの減衰を抑えて健康寿命を延ばすか。真剣な研究を進めてきました。

その結果たどり着いたのが“瞑想”という結論だったと言います。

研究チームがまず発見したのは「ストレス」というキーワードでした。これは傷や刺激など外的なものと、精神的な変動などの内的なもの両方を含みます。タバコやアルコールなどはテロメアを傷つけますし、再生も妨げます。同様に、精神的に不安定な人、自己肯定感が低く悲観的な人ほど全身のテロメアが短い傾向にあることがわかりました。

精神状態とテロメアの間に、何らかの関係があることを突き止めた研究チームは“瞑想”の実験に取り組みます。

その結果は驚くべきものでした。

回復する身体

研究チームは20数人の被験者達に2ヶ月間、毎日12分間の瞑想をしてもらいました。結果、なんと平均値で40%以上もテロメラーゼが増えていたことが確認されました。
さらに、テロメラーゼの増加という数値だけでなく、被験者全員から生活の質の向上、集中力の増大、不眠の解消などが実感として報告されています。

これはたった12分間、2ヶ月の“瞑想”によって、生活の質を向上させながら細胞レベルで若返ることが出来ると言うことを意味します。研究者達にとっても驚きの成果でした。古来から大切に実践されてきた“瞑想”の威力が、科学によって証明されたのです。

 

呼吸・安寧・慈悲

研究チームのひとり、カリフォルニア大学のラブレツキー教授は、生活の質を上げテロメラーゼを増加させるのは「呼吸法」と「自己の安寧」そして「他者への愛情、友愛」だと言います。

これらはすべて、伝統的な仏教瞑想が強調して伝えるところのものです。

呼吸は自己を安定させる要になります。そして我々は社会で生きている以上、真の安寧に到るためには周囲との関係が良好でなければなりません。これを実現するには、小さな「我」を乗り越えた、おおきな「慈悲」を身につけるしかありません。これらはすべて“瞑想”によって鍛えられ、身についていくものです。

仏陀によって発見され、伝えられてきた叡智は、ついに科学の力によってはっきりと確認される時代となりました。巨大企業の経営者達や技術の最先端にいる人々に注目されてきたことも知られるようになっています。

おだやかで、豊かな未来を目指す我々ひとりひとりのために“瞑想”は存在しています。